まとめ
- 都立中高一貫校の卒業生の約1/3が国公立大学に合格
- 東大への合格が多いのは小石川と武蔵で、卒業生の約7%。0人の学校も
- しかし、国公立大学への現役合格率はどの学校でも大差なし
都立中高一貫校の進学実績
都立中高一貫校の大学進学実績(2018年度)を、各校のWebサイトから調べてみました。記事の後半では、学校ごとにもまとめていますが、まずは全体的な実績から見てみましょう。
国公立大学への現役合格率は27.3%
2018年度は、区立九段を含む都立中高一貫11校の卒業生1,904人のうち、636人が国公立大学に合格しました。約1/3ですね。このうち、現役での合格は519人。つまり、国公立大学への現役合格率は約27.3%となりました。
東大には54人が合格
東大への合格数数は54人。旧帝一工への合格者数は174人。早慶上理への合格者数は1033人となっています。のべ人数にはなりますが、約半数が早慶上理に合格していることがわかります。
上位校ののべ合格数は約9割
上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は1,669人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、87.7%となります。
進学実績ランキング
東大への合格数が多い都立中は?
現役浪人合わせた東京大学への合格数ランキングは次の通り。武蔵高等学校付属中学校が1位になりました。
- 武蔵(13人)
- 小石川(12人)
- 白鷗(6人)
ただし、小石川の方が武蔵よりも卒業生が少ないため、東大合格率で見ると順位は変わります。
- 小石川(7.5%)
- 武蔵(6.5%)
- 桜修館(3.3%)
また、5人の東大合格を出した桜修館が、比率では白鷗を抑えて3位になりました。
旧帝一工への合格数が多い都立中は?
少し範囲を広げて旧帝大の七大学(北海道、東北、東京、名古屋、大阪、京都、九州)と一橋&東工大を合わせて計算してみると、今度は両国が2位にランクイン。
- 小石川(20.6%)
- 両国(12.2%)
- 武蔵(12.0%)
2018年度の両国は北大(3)、京大(3)、東工大(8)への合格が多かったようです。
国公立大学への現役合格率が高い都立中は?
次は国公立大学への現役合格率。「親孝行指数」とでも呼びたくなるこの指標は、旧帝一校のランキングとほぼ一緒でした。
- 小石川(34.4%)
- 武蔵(32.0%)
- 両国(31.9%)
ちなみに4位は南多摩、5位は三鷹と続きます。前述の通り、都立中高一貫校の平均が27.3%であるため、ベスト3と全体との差は、それほど大きくはないことがみてとれます。
都立中高一貫 11校の進学実績
ちょっと長くなりますが、都立中高一貫11校それぞれの進学実績の要点もまとめましたので掲載しますね。
三鷹中等教育学校の進学実績
卒業生149人のうち54人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は44人。 国公立大学への現役合格率は約29.5%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち5位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は2人。旧帝一工への合格者数は16人。早慶上理への合格者数は79人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は133人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、89.3%となります。これは、都立中高一貫校の中で6位に位置する進学実績です。
立川国際中等教育学校の進学実績
卒業生149人のうち42人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は36人。 国公立大学への現役合格率は約24.2%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち8位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は4人。旧帝一工への合格者数は13人。早慶上理への合格者数は72人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は114人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、76.5%となります。これは、都立中高一貫校の中で8位に位置する進学実績です。
武蔵高等学校附属中学校の進学実績
卒業生200人のうち77人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は64人。 国公立大学への現役合格率は約32%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち2位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は13人。旧帝一工への合格者数は24人。早慶上理への合格者数は102人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は179人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、89.5%となります。これは、都立中高一貫校の中で5位に位置する進学実績です。
白鷗高等学校附属中学校の進学実績
卒業生200人のうち61人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は59人。 国公立大学への現役合格率は約29.5%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち6位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は6人。旧帝一工への合格者数は17人。早慶上理への合格者数は114人となっています。上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は175人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、87.5%となります。これは、都立中高一貫校の中で7位に位置する進学実績です。
両国高等学校附属中学校の進学実績
卒業生188人のうち76人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は60人。 国公立大学への現役合格率は約31.9%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち3位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は3人。旧帝一工への合格者数は23人。早慶上理への合格者数は123人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は199人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、105.9%となります。これは、都立中高一貫校の中で2位に位置する進学実績です。
小石川中等教育学校の進学実績
卒業生160人のうち80人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は55人。 国公立大学への現役合格率は約34.4%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち1位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は12人。旧帝一工への合格者数は33人。早慶上理への合格者数は152人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は232人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、145%となります。これは、都立中高一貫校の中で1位に位置する進学実績です。
桜修館中等教育学校の進学実績
卒業生152人のうち55人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は42人。 国公立大学への現役合格率は約27.6%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち7位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は5人。旧帝一工への合格者数は14人。早慶上理への合格者数は86人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は141人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、92.8%となります。これは、都立中高一貫校の中で4位に位置する進学実績です。
区立九段中等教育学校の進学実績
卒業生160人のうち45人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は32人。 国公立大学への現役合格率は約20%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち10位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は0人。旧帝一工への合格者数は6人。早慶上理への合格者数は75人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は120人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、75%となります。これは、都立中高一貫校の中で9位に位置する進学実績です。
大泉高等学校附属中学校の進学実績
卒業生200人のうち45人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は35人。 国公立大学への現役合格率は約17.5%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち11位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は2人。旧帝一工への合格者数は7人。早慶上理への合格者数は66人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は111人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、55.5%となります。これは、都立中高一貫校の中で11位に位置する進学実績です。
富士高等学校附属中学校の進学実績
卒業生190人のうち51人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は43人。 国公立大学への現役合格率は約22.6%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち9位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は2人。旧帝一工への合格者数は10人。早慶上理への合格者数は59人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は110人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、57.9%となります。これは、都立中高一貫校の中で10位に位置する進学実績です。
南多摩中等教育学校の進学実績
卒業生156人のうち50人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は49人。 国公立大学への現役合格率は約31.4%となり、これは、都立中高一貫校11校のうち4位に位置する進学実績です。
東大への合格数数は5人。旧帝一工への合格者数は11人。早慶上理への合格者数は105人となっています。 上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は155人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、99.4%となります。これは、都立中高一貫校の中で3位に位置する進学実績です。
なんたま(都立南多摩)が結構すごいですよね?