都立国際のIBコースがなんだかすごい話。
都立国際高校の国際バカロレア(IB)コースの第1期生の進路が発表(東京都教育委員会)され、大きなニュースに。英国、オーストラリアなど5カ国の17大学に合格し、また、国際バカレロア資格の取得率やその平均スコアも世界平均を上回っていたそうです。
都立国際高校 国際バカロレア(IB)コースの第1期生の進路
都立国際 IBコース第1期生は、5カ国の大学に17名が合格。英国のエディンバラ大学、マンチェスター大学、ブリストル大学など3校、米国のミネソタ大学ツインシティズ、パデュー大学、カナダのトロント大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、オーストラリアのメルボルン大学、ニューサウスウェールズ大学など5校、中国香港の香港大学など3校。
世界ランキング上位の大学に多数合格
上の表にある大学の多くは、世界レベルの名門大学。例えば、THE(Times Higher Education)が発表している世界ランキングで見てみると、東京大学の46位よりも上位に位置する大学がたくさんあるようです。
- ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン 16位
- エジンバラ大学 27位
- キングス・カレッジ・ロンドン 36位
- 香港大学 40位
- 香港科技大学 44位
→ World University Rankings 2018 | Times Higher Education (THE)
取得率やその得点も世界平均を上回る
都立国際高校の第1期生は19人ですが、国際バカロレア資格(フルディプロマ)の取得率は、5月の再試験も含めて89.5%で、31.0の平均点を記録。
世界平均の取得率が69.8%、平均点が28.6だけに、かなりの好成績を上げたことになります。すごいですね。
都立国際高校とは?
念のためおさらいしますと、都立国際高等学校は、都立高等学校で初の国際学科高校として1989年に創立された高校。当時もちょっとしたニュースになりました。その後、2015年4月に国際バカロレア(IB)コースを新たに設置。
都立国際高校 IB(国際バカレロア)コースとは?
国際的に認められる大学進学資格であるIBのディプロマを取得して海外大学進学を目指す生徒のためのコースです。募集定員は25人で、入試は4月入学生と9月入学生の2回実施されています。
もちろん、国内大学への進学も可能なのですが、コースのコンセプトは明確で、同校のWebサイトには次のような記載があります。
Q1 国内の大学に進学を希望しているのですが、それでも国際バカロレアコースを受検してもよいのでしょうか。
A1 本コースは、原則、海外の大学進学を目指すコースです。結果として、国内の大学に進学することはあると思いますが、先ずは海外の大学進学を目指してください。
数学、物理、世界史など国語や日本史などを除いた大半の科目を英語で行うのが大きな特徴。授業はアクティブ・ラーニングが中心で、基礎的な知識をベースに論じ合い、文章にまとめるなどのスタイル。1年生から3年生まで約60人に対し、教員は半数以上が外国人の約20人。英語力は国内の公立高校でトップクラスといわれています。
→ 都立国際高等学校・国際バカロレアコース卒業生(第1期生)について
これからさらに難化すると言われていた都立国際の同コースですが、このニュースでさらに拍車がかかりそうです。