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Z会、公立中高一貫校に943名合格。評判はどう?

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私も昔お世話になったZ会の通信講座。昔も今も、添削つまり記述問題対策が有名なので、公立中高一貫校にも強いです。公立中高一貫校に943名、都立の一貫校にも369名の合格を出しています。特徴や評判などをまとめました

まとめ

はじめにざっくりまとめておきますと、Z会の公立中高一貫校向け講座の特徴と使い方は次の通り。

  • 「記述」「難関」に強いZ会は、公立一貫校にも強い
  • 専門のコースは3種類。5年生からスタート
  • 塾で4科、Z会で適性検査対策をする場合も多い

もともと、東大&京大など記述の多い難関大学に向けた添削講座に定評のあるZ会なので、適性検査に強いのもうなずけますね。

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Z会の公立中高一貫校向け講座

数百文字を超える量の記述問題がある適性検査Ⅰはもちろん、数理的な能力を測る適性検査Ⅱや適性検査Ⅲでも、理由や考えを説明する問題が出題されるのが都立の中高一貫校。

全国の公立中高一貫校でも、適性検査の傾向は同じですね。一般的な私立中の入試問題とは異なる「論理的思考力」「記述力」が必要とされる、一種独特の出題が行われます。

「思考力や地頭が必要なので、塾の勉強ではムリ」みたいな説明がされることもありますが、試験は試験なので、かなりの部分、対策は可能。しっかり準備して臨む必要があるのは私立の受験と同じです。

公立中高一貫校に向けては、塾(東京ならena、千葉なら市進など)での勉強で受験(受検)対策を進めるご家庭も多いですが、実は、通信講座も人気です。

通信講座を選ぶ理由(1):習い事と受験対策を両立したい

スポーツや音楽など、せっかく続けてきた習い事を受験勉強で中断したくない。通学型の塾では自由が効かないが、通信講座なら時間のやりくりができる。

通信講座を選ぶ理由(2):私立向けの4教科の試験勉強と両立したい

進学実績も明らかになり、難関校の受験者層にも併願先として人気が高まっている都立中。

「4教科型の入試に備えて準備しているが、公立中高一貫校向けの対策もしっかり進めておきたい」と考える人も増えています。しかし、当たり前ですが「enaとサピの両方には通えない!」ということで、通信講座を選ぶパターンも。

通信講座を選ぶ理由(3):塾代を抑えて合格したい

公立校の受検に強い学習塾は、他の学習塾に比べると安価な場合も多いですが、それでも、通信講座の方がリーズナブルです。

Z会から、公立中高一貫校に943名合格

公立中高一貫校で行われる適性検査の対策ができる通信講座には「進研ゼミ」や「むぎっ子」などいろいろなものがありますが、「Z会」の小学生向け講座にも「公立中高一貫校 適性検査」「作文」など、これに特化したコースがあります。

記述に強い = 適性検査に強いZ会

もともとが、記述式の問題が多い東大や京大などの難関大学対策に強みを持つZ会は、同じく記述への対策が必要な公立中高一貫校とは相性がいいようで、全国の公立中高一貫校には943人の合格者を出しています。

Z会から都立中への合格数(2021年度)

東京都の公立中高一貫校に限ってみても、その数は369名。適性検査Ⅰ(国語系)に特徴がある一貫校を中心に、Z会はずいぶん多くの都立中合格者を生み出しているようです。

  • 桜修館中等教育学校 47人
  • 三鷹中等教育学校 37人
  • 南多摩中等教育学校 39人
  • 武蔵高等学校附属中学校 33人
  • 九段中等教育学校 37人
  • 白鴎高等学校附属中学校 36人
  • 両国高等学校附属中学校 24人
  • 富士高等学校附属中学校 38人
  • 小石川中等教育学校 33人
  • 立川国際中等教育学校 24人
  • 大泉高等学校附属中学校 21人

全国の公立中高一貫校への合格が多いのは先に説明した通りですが、その一例を挙げると次の通り。

  • 富田林(大阪) 55人
  • 相模原中等(神奈川) 32人
  • 南附属(神奈川) 25人
  • 平塚中等(神奈川) 21人
  • 浜松西(静岡) 18人
  • 札幌開成(北海道) 16人
  • 中央中等(群馬) 16人
  • サイフロ(神奈川) 16人
  • 川崎附属(神奈川) 13人
  • 県立千葉(千葉県) 13人
  • 大宮国際(埼玉) 10人
  • 東葛飾(千葉) 9人

これらの他にも、全国各地の公立中高一貫校に、Z会から多数合格しています。

Z会の通信講座から公立中高一貫校に合格したお子さんの体験談がZ会のWebサイトに掲載されています。「考える力」「作文の書き方」など、Z会の強みが都立中の対策にそのまま生きている印象をもちますね。

丁寧な解説で、考える力が養われた(桜修館 合格者の声)

「受検を決めたのは6年生の6月。5年生まで受講した小学生コース本科で基礎的な力は身についていたため、志望校の出題傾向から判断して6年生からは公立中高一貫校向け専科のみで対策を行いました。Z会の教材は答えだけでなく「考え方」が丁寧に解説されており、「どういう考え方で解くのか」「どんな規則性があるか」などが素早くわかるようになり、考える力が養われました。」

多くの問題に取り組み、自信をもって受検へ(小石川 合格者の声)

「「公立中高一貫校 作文」では、「とにかく書く」という指導が多かった「作文」の「書き方」を一から学ぶことができ、どんどん内容の深いものが書けるようになりました。おかげで自信をもって受検に臨むことができ、念願の志望校合格をつかむことができました。」

Z会の適性検査対策講座は全部で3種類

Z会の通信講座には「中学受験コース」と「小学生コース」があり、公立中高一貫校を第一志望にする方は「小学生コース」を選択します。

小学生コースには普通の4教科を学ぶ「本科」と「専科」があるのですが、専科の中に、全部で3種類の公立中高一貫校対策講座があります。

公立中高一貫校 適性検査

どれか1種類選ぶとしたらこちら。5年生向けと6年生向けの2種類あるので、5年生から始められます。記述問題の対策もしっかりできる教材になっていますし、もちろん、Z会の特徴である添削も行われます。

専用のテキストで勉強&練習問題を行ってから、添削問題に挑戦する、という流れで学習を進めていきます。

公立中高一貫校 作文

公立中高一貫校の作文(長文記述)に特化した講座。Z会のオリジナル問題と過去問を演習します。こちらは6年生のみの講座です。

「テーマ型」「課題文型」「資料型」など、さまざまなタイプの出題に対応できる表現力を身につけることができます。

作文

こちらは5年生&6年生向けの講座。公立中高一貫校を目指す場合は、上で紹介した公立中高一貫校向けの作文講座が6年生にはあるので、5年生で学習しておくことがおすすめ。

文章を書くために何を準備すればよいのか、どのように考えればよいのかなど、具体的な「作文の手順」を指導するのが特徴。適性検査に特化したものではありませんが、公立中高一貫校向けの作文が6年生からなのと、作文が苦手なお子さんはこちらから始めた方がスムーズなので、上の二つとあわせてご紹介しました。

4教科も受講した方がいい?

Z会の本科では4教科の講座もありますので、家庭学習中心の場合、塾での勉強に余裕がある場合は、こちらもあわせて受講することで、適性検査の土台になる基礎の部分をフォローすることができます。

塾での勉強がある場合は、専科の1つあるいは2つを受講すれば十分。私立と併願するお子さんの場合はこのパターンが多いです。

説明は下記、Z会のWebサイトから資料請求をして確認&研究してみてください。

  • 「中学受験コース」ではなく「小学生コース」を選択します
  • オリジナル教材のプレゼントなどを行っている場合も多いです

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