Z会の小学生向け講座は中学受験にも向いている?コースの構成などがなかなか複雑なので、わかりやすくまとめてみました
まとめ
- 難関中学の受験生は、塾と併用してZ会を利用する場合が多い
- 記述に強いZ会。だけに、公立中高一貫校にも強い
- コースはなかなか複雑なので親もしっかり把握すること
御三家など難関私立の受験生、人気が高まる公立中高一貫校の受験生の多くが利用しているZ会ですが、1万円+α の料金で利用できるため、家庭学習+Z会、塾+Z会などの組み合わせでの活用も多いのが特徴。
Z会では、オリジナル教材のプレゼントなどを行っている場合も多いので、ちょっとでも興味のある方は、まずは資料請求をしてみることがおすすめです。
- まとめ
- Z会の合格実績は?
- 小学生向けにはどんなコースがある?
- 公立中高一貫校の対策は「小学生コース」
- Z会の通信講座 その他の特徴
- Z会 小学生コースの料金は?
- Z会 中学受験のコース選びは資料請求から
Z会の合格実績は?
男子御三家に36名、女子御三家に14名など、Z会の通信講座は中学受験でもなかなかの成果を出しています。
- 開成 25名
- 麻布 9名
- 武蔵 2名
- 桜蔭 6名
- 女子学院 5名
- 雙葉 3名
また、記述問題が多い公立中高一貫校には特に強く、全国で908名の合格者を出しています。都立の御三家と呼ばれる小石川、武蔵、白鷗には合計87名も合格しています。
- 都立白鷗 29名
- 都立武蔵 30名
- 都立小石川 28名
小学生向けにはどんなコースがある?
いくつかのコースがあり、学年によっても異なるのでちょっと複雑なのですが、Z会の小学生向け講座は、ざっくり言うとこのような構成になっています。
- 1年生、2年生:「小学生コース」のみ
- 3〜6年生:「小学生コース」と「中学受験コース」の2種類
- 「小学生」「中学受験」にはそれぞれ本科と専科がある
難関私立は「中学受験コース」
国私立の難関中学を志望するお子さんが受講するのはZ会のこちらのコース。中学受験に特化した内容を、バリバリ学んでいきます。
本科と専科があり、本科は、国語・算数・理科・社会の4科目が開講。1科目でも受講できます。専科は6年生のみで、「頻出分野演習」と「志望校別予想演習」があります。
「頻出分野演習」とは?
Z会中学受験コースの「頻出分野演習」は、次の7講座が開講。1科目から受講できます。Z会の本領発揮とも言える「難しい問題」に取り組む講座です。
第1期(8月〜10月)と第2期(11月〜1月)がありますが、内容は同じなので、どちらかを選んで受講します。受講したいものを選び、第1期と第2期に分けて受講する方も多いようです。
- [国]超長文対策
- [国]難関記述対策
- [算]立体図形難問対策
- [算]平面図形難問対策
- [理]論理的思考問題対策
- [理]複雑計算問題対策
- [社]文章記述対策
志望校別予想演習とは?
Z会中学受験コースの「志望別予想演習」は、11月から1月に全3回出される模擬試験のような講座。次の学校(関東&関西の最難関校)に特化したコースになっています。
- 関東:筑駒、開成、桜蔭
- 関西:灘、甲陽、神戸女学院
受験コース(本科)にはタブレットが必要
また、中学受験コース(本科)の受講には、タブレット(iPad)が必要です。
- タブレットで映像授業を見る
- 問題(紙の教材)で問題演習
- 添削問題を提出し、添削してもらう
こんな流れで勉強を進めていきます。このほか、筑駒、開成に特化したコース(映像授業)も9月から1月にかけて開講されます。
公立中高一貫校の対策は「小学生コース」
学校の勉強+αを勉強したいお子さん、公立中高一貫校を受検するお子さんが受講するのは「小学生コース」。本科として、国語・算数・理科・社会の4科目が開講しているほか、4種類の専科も用意されています。
- 英語:3〜6年生
- 作文:5、6年生
- 公立中高一貫適性検査:5、6年生
- 公立中高一貫作文:6年生
小学生コースには「ハイレベル」と「スタンダード」があり、それぞれの教科を選んで受講することになります。
- 1、2年生:国語・算数・経験学習の3教科セット(理社はありません)。「ハイレベル」「スタンダード」を選択
- 3、4年生:国算理社から選択。国算については、「ハイレベル」「スタンダード」を選択(理社はレベル分けなし)
- 5、6年生:国算理社から選択。すべての科目で「ハイレベル」「スタンダード」を選択
これらに加え、希望の進路や興味に応じて、英語や作文、公立中高一貫校対策などの専科を受講することができます。
公立中高一貫校を目指すご家庭でのZ会の活用法についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
Z会の通信講座 その他の特徴
英語の勉強もできる?
上の通り、Z会の「小学生コース」には英語もあります。読み書きはもちろん、Z会オリジナルの音声ペンを使った「聞く」「話す」勉強もできる教材が用意されています。
テキストをなぞってネイティブの英語を聞いたり、自分の発音を録音して、ネイティブの英語と聴き比べたりしながら勉強できます。
「小学生タブレットコース」とは?
小学生タブレットコースは、国算理社4科目に英語と総合学習を加えた6科目をタブレットで勉強する、というもの。教材も、紙ではなくタブレットに毎月配信されるほか、理解度を把握したりなどの学習管理もタブレットで行います。
どんなタブレットが必要?
「小学生タブレットコース」「中学受験コース」の受講に必要なタブレットはiPad。対応機種はZ会のWebサイトに記載があります。
家のものを使うこともできますし、Z会のサイトから購入すると2000円ほどの割引も受けることができます。
Z会 小学生コースの料金は?
申し込み月、コース、科目数、専科の取り方によって異なるので、詳しくはZ会の資料を確認いただきたいのですが、典型的な例としてはこんな感じです。
得意な算数、興味のある英語を受講する3年生
- 小学生コース3年 本科(算数)、専科(英語):約4,600円/月
公立中高一貫校対策をZ会中心で行う5年生
- 小学生コース5年 本科(4科)、専科(適性、作文):約11,880円/月
私立対策で、算数(本科)と演習(2講座)を受講する6年生
- 中学受験コース 6年 本科(算数)、演習(2つ):約12,200円/月
もちろん、「すごく安い!」とは言えませんが、塾と比べるとやはりリーズナブルですね。
Z会 中学受験のコース選びは資料請求から
各コースについての詳細や料金については、Z会の資料でしっかり確認&検討してください。
(資料請求では、公立中高一貫校を第一志望にする方は「小学生コース」を選択。私立向けの対策をする方は「中学受験コース」です。)
また、z会では、オリジナル教材のプレゼントなどを行っている場合も多いので、ぜひ調べてみてください。