作文に特化した小学生向けの通信講座「ブンブンどりむ」の特徴や評判についてまとめてみました。公立中高一貫校の適性検査対策に役立つのか?Z会の作文講座との違いは?などの疑問にもお答えします
ブンブンどりむの評判[まとめ]
コンパクトにまとめたつもりが約4000文字と長くなってしまったので、記事のはじめにまとめておきますね。
- ブンブンどりむは、小1〜小6を対象とした「作文」の通信講座
- 公立中高一貫校の適性検査にも対応している(小6コース)
- 他の教科(算社理)に役立つ副教材も充実している
通信講座としての特徴は、作文嫌いの子でも楽しめる「マンガ形式のテキスト」と、嬉しくてついつい続けたくなる「ほめて伸ばす」添削のスタイル。課題の提出率が8割を超える「ちゃんと続く通信講座」として各所で高評価を得ています。
記述力が身につく通信講座としてはZ会も有名ですが、「作文力をつけるには、Z会とブンブンどりむとどっちがいい?」というような質問もよく見かけますね。
まさにうち(の子)がそうなのですが「国語や作文が嫌い」、でも親としては「公立中高一貫校にも興味がある」という方は、無料体験キットを入手してみるのがおすすめです。
ブンブンどりむとは?
「ブンブンどりむ」は、作文を中心とした「書く力」を伸ばすための通信講座。この分野で、20年以上にわたり作文指導を続けているどりむ社が運営しています。
『声に出して読みたい日本語』(草思社)など数々のベストセラーで知られる、齋藤孝先生(明治大学教授)が監修をしていることでも有名です。
作文力が必要とされる公立中高一貫校の人気が高まっていること、また、記述式の出題が増える、改革後の大学入試に備えたいニーズの高まりから、ブンブンどりむも人気を増しています。
「書くことは考えること」というのがブンブンどりむのコンセプト。講座の名前は、文化のブン、文章のブンに由来しているそうです。
ブンブンどりむの教材と使い方
ブンブンどりむの基本的な使い方は、一般的な通信講座をイメージすればOK。毎月届く教材で勉強をし、提出用の課題を完成させて郵送。先生が添削したものが返却されます。
具体的にどんなものが届くのか?1年生、3年生、6年生の教材を紹介しましょう。
1年生(ワクワク入門コース)の教材は次の通り。上の2つがメインですが、副教材も充実しています。提出課題として、50〜200文字の作文に取り組みます。
- メインの教材「ブンブンどりむ」:毎月。フルカラーのテキスト(24P)と解答・解説の冊子(16P)
- 提出課題シート:毎月2枚。それぞれ、テキストに沿った出題の表面と、絵日記や絵本の続きを創作する裏面から構成
- 国語力ステップアップブック:毎月。かなや漢字、語彙力の他、知識を活用する「PISA型問題」に取り組む冊子(14P)
- 問題解決力ドリル:年3回。算数・生活科の知識をもとに、問題を分析し、解決する方法を考え、それを論理的に記述することを学ぶ冊子(20P)
- 絵本:毎月。読み聞かせにより、語彙力や読解力を育むための絵本
3年生(グングン上達コース)の教材は次の通り。同じく上の2つがメインです。提出課題として、100〜400文字の作文に取り組みます。
- メインの教材「ブンブンどりむ」:毎月。フルカラーのテキスト(40P)
- 提出課題シート:毎月2枚。観察したことを新聞やレポートとしてまとめる、異なる視点から意見文を記述するなど、多彩なテーマの作文に挑戦。毎月少しずつ字数を増やしていきます
- 国語力ステップアップブック:毎月。かなや漢字、語彙力の他、知識を活用する「PISA型問題」に取り組む冊子(14P)
- 問題解決力ドリル:年4回。算数・理科・社会の知識をもとに、問題を分析し、解決する方法を考え、それを論理的に記述することを学ぶ冊子(20P)
- ワークシート:偶数月、各10枚。国語・算数・理科・社会で学ぶ内容をもとに行う「書く」トレーニング。算数では文章題の説明をしたり、理科では観察文を書いたりなども
- 特別付録:毎月。名言集や漢字集などが毎月届きます
6年生(バッチリ完成コース)の教材は次の通り。提出課題として、400〜600文字の作文に取り組みます。提出物も「模擬テスト」になるなど、受験(受検)対策の色合いが濃くなっています。
- メインの教材「ブンブンどりむ」:毎月。フルカラーのテキスト(32P)
- 模擬テスト:毎月1回。公立中高一貫校の適性検査や「PISA型問題」に対応した、「模擬テスト」形式の出題。条件作文のほか、漢字や語彙の問題も
- 国語力ステップアップブック:毎月。かなや漢字、語彙力の他、知識を活用する「PISA型問題」に取り組む冊子(14P)
- 作文かきかたBOOK:1回(4月号あるいは申し込み初月)。読みやすい作文が書ける「5つのルール」と、条件作文の書き方の「5つのステップ」の解説
- NEWSがわかる:毎月。政治や社会、科学、文化など世界の最新のニュースを、わかりやすく学習できる冊子(毎日新聞社刊)
- 時事シート:毎月。月刊「Newsがわかる」の記事から、受験に頻出のトピックを学習するためのシート
ブンブンどりむの特徴
ブンブンどりむの特徴(1):やる気になれる「マンガ」形式
ブンブンどりむの特徴の一つ目は、メインの教材である「ブンブンどりむ」がマンガ形式でわかりやすいこと。作文を嫌がる男の子でもやる気になる、興味を持てるテキストになっていると感じます。
ブンブンどりむの特徴(2):続けたくなる「ほめる」添削
課題に対して丁寧な指導が行われることはもちろんですが、「ほめる」コメントがたくさん書かれる点がブンブンどりむの大きな特徴。書くことが好きな子はさらに好きに、苦手な子でもモチベーションが保ちやすいです。
だんだん面倒になって提出しなくなる、というのが通信講座にありがちなことですが、上のような工夫が凝らさているため、ブンブンどりむの課題提出率は81%とのこと。
ブンブンどりむの特徴(3):公立中高一貫校にバッチリ対応
作文を中心とした「書く力」を伸ばすことで、2020年度より大学入試に導入される新テストや公立中高一貫校の適性検査で問われる「思考力・判断力・表現力」もじっくり育てるのがブンブンどりむの狙い。
中学、高校、大学と続く学生生活や、その先の社会人になってからも必要な「書く力」と同時に、その手前にある入試に必要なスキルも身につくようになっています。
公立中高一貫校の作文対策として人気
公立中高一貫校の選考として行われる適性検査では、多くの場合作文が出題されますが、ブンブンどりむはその対策講座としても人気。6年生のカリキュラムはまさに適性検査に対応したものですし、5年生までのカリキュラムも、そのための助走としてしっかり考えられています。
私立難関校の受験でも、教科を問わず、記述力が重視されるようになっているのが最近の傾向。進学塾と併用してブンブンどりむに取り組むご家庭も増えています。
ブンブンどりむの感想・クチコミ
ブンブンどりむのWebサイトでは、次のようなコメントが紹介されています。
書くことが苦手だったのに、このテキストは自分から取り組んでいます。これには親のほうがおどろきました。
ほめるコメントがびっしり書かれていて、子どものモチベーションにつながっているようです。
学校の作文の宿題もスラスラ書けるようになりました。
入試問題を見ると、資料を見て考えを書く作文が出題されています。そうした書き方も学ぶことができ、本人は自信をもって入試に臨めたようです。
ブンブンどりむは難しい?
「作文は嫌い」「国語が苦手」というお子さんは多いのですが、ブンブンどりむは「マンガ形式のテキスト」「ほめて伸ばす添削」などの工夫が凝らされているため、楽しく続けられているケースが多いようです。
もちろん、特に6年生のカリキュラムは入試(適性検査)を意識したものになりますので、内容が「簡単」ということではありません。
どちらかというと、名前が愛らしいこともあり「簡単すぎて役に立たないのでは?」との印象を持たれる方も多いと思うのですが、ブンブンどりむは「入試にも役立つ作文力」を「楽しい」学習でコツコツと身につける教材である、と捉えたらいいと思います。
ブンブンどりむとZ会はどちらがおすすめ?
「記述力を伸ばす通信講座」「公立中高一貫校のための作文」という軸で考えると、ブンブンどりむと比較されるのは通信講座のZ会。どちらも定評のある講座ですが、主な違いをまとめますと、
- Z会:「公立中高一貫校」「作文」の2コース。ともにスタートは5年生から
-
ブンブンどりむ:コースは一つ。1年生から始められる
というのが最も大きな違いでしょうか。テキストなどの雰囲気はそれぞれ個性がありますので、資料請求をしてそれぞれ詳しくみてみることをおすすめします。
ブンブンどりむの資料請求では「無料体験キット」が入手できます。1〜6年生の教材見本のほか、クリアファイルや作文集、あいうえお表(新1年生)などの特典も充実しているのでお得!です。
Z会の通信講座については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。(Z会の資料請求も、冊子や資料など、プレゼントが充実しています)
ブンブンどりむの料金は?
ブンブンどりむの料金(受講費)は次の通り。教材の配送料や添削指導などのサービスはこの料金に含まれています。また、入会金はありません。
- 1年生:4,860円/月
- 2年生〜6年生:5,346円/月
6か月あるいは12か月の一括払いも可能。6か月の場合は5%、12か月の場合は10%ほど安くなります。Z会との比較でいうと、ブンブンどりむの方が料金は安いです。
可愛らしい名前なのに適性検査レベルの作文力が身についてしまうという優れモノ、ブンブンどりむをご紹介しました。20歳ごろまで、文章を書くのが苦痛で苦痛で仕方がなかった私は、子供の頃にこんな教材に出会えていたら、、、と思います