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公立中高一貫校、通信講座のおすすめは?

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公立中高一貫校の対策に役立つ通信講座をご紹介。いろいろあるのですが、オススメの3つに絞ってまとめています

まとめ

公立中高一貫校対策の通信講座というと、合格者の多い「Z会」が人気ですが、作文力に強みを持つ「ブンブンどりむ」にもファンが多いですし、また、私立受験者並の4科基礎力が身につく「スダティサプリ」も魅力的です。

上に挙げた3種の通信講座、それぞれの詳細は記事の後半で紹介していますが、ざっくりまとめると、次のような特徴(使い方)があります。

  • 私立向けの勉強をしながら公立にも備えたい!→ Z会の通信講座
  • 低学年の間から作文に慣れておきたい!→ ブンブンどりむ
  • 4教科の基礎(と報告書/調査書)を底上げしたい!→ スタディプラス

どれを選ぶ場合にせよ、サンプル教材などがもらえる「資料請求」あるいは、約2週間、実際にアプリが使える「無料体験」をするのがおすすめです。

公立中高一貫校の適性検査対策ができる通信講座

公立中高一貫校の適性検査では、一般的な私立中学の入試問題とは異なる「論理的思考力」「記述力」が必要とされる、一種独特の出題が行われます。

例えば、東京都の場合、数百文字を超える量の記述問題がある適性検査Ⅰはもちろん、数理的な能力を測る適性検査Ⅱや適性検査Ⅲでも、理由や考えを説明する問題が出題されます。

適性検査も試験の一種。対策は可能

「適性検査では、思考力や地頭が必要なので、塾の勉強ではムリ」というような説明がされることもありますが、あくまでも「試験は試験」なので、かなりの部分まで対策は可能。しっかり準備して臨む必要があるのは、私立中の受験と同じです。

意外と多い「通信講座」で「公立中高一貫校」

公立中高一貫校の適性検査対策では、専門の塾(東京ならena、千葉なら市進など)での勉強で受験(受検)対策を進めるご家庭も多いですが、実は、次のようなりゆうで「通信講座」を利用するご家庭も多いです。

通信講座を選ぶ理由
  • 習い事を受験で中断しないよう、時間のやりくりができる通信講座を選択
  • 公立中高一貫校と私立の併願のため、4教科と適性検査を並行して対策
  • 受験にかかる費用をできるだけ抑えたい

通信講座の使い方は主に3つ

1. 公立中に強い塾+通信講座

主な理由は、専門の塾は、SやWなどの私立難関向けの進学塾に比べると時間の余裕があるので、追加の教材が欲しくなる場合が多いのと、例えばenaの場合、そもそも、同じ学校を受検する塾の同級生の数が学校の定員よりも多いので「同じ勉強をしていたら受からない」とも考えられるため。

また、公立中に強い塾では、5年生から通い始めるお子さんが多いので「小3、小4の間は通信講座で準備をしておこう」と考えるご家庭も多いです。

2. 私立向け進学塾+通信講座

高い進学実績も明らかになり、難関校の受験者層にも併願先として人気が高まっているのが、公立中高一貫校をめぐる最近の動向。東京でいうと「開成(桜蔭)の併願で小石川を受検」というようなパターンですね。

4教科型の入試に備えて準備しながら、公立中高一貫校向けの対策もしっかり進めておきたいところですが、当然ながら、enaとサピの両方には通えません。そこで、通塾の時間が不要な通信講座でその部分をフォローしよう、という作戦です。

もちろん、オーバーワークや消化不良にならないように、塾のための勉強量を調整するなどの工夫は必要です。

3. 家庭学習+通信講座

公立中高一貫校を目指すご家庭では、私立難関に比べるとまだまだ「塾なし」受験を選択するケースも多いです。

しかし、何らかのペースメーカーがあったほうが安心できるのと、作文の添削など「プロの目」によるアドバイスを得るために通信講座を利用するのは効果大。

この後ご説明する「公立校受検に強い通信講座」を活用して、家庭学習のみでの合格を手にする方もたくさんいらっしゃいます。

通信講座 おすすめ3社の特徴

公立中高一貫校への合格者が多い「Z会」、作文力に強みを持つ「ブンブンどりむ」、私立受験者並の4科基礎力が身につく「スダティサプリ」をご紹介します。

Z会

東大&京大など記述の多い難関大学に向けた添削講座として定評ある「Z会」の小学生向け講座にも「公立中高一貫校 適性検査」「作文」など、これに特化したコースがあります。

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  • 「記述」「難関」に強いZ会は、公立一貫校にも強い
  • 専門のコースは3種類。5年生からスタート
  • 塾で4科、Z会で適性検査対策をする場合も多い

特徴と評判

記述式の問題が多い難関大学対策に強みを持つZ会は、同じく記述への対策が必要な公立中高一貫校とは相性がよく、全国の公立中高一貫校に819人の合格者を出しています。

東京都の公立中高一貫校に限ってみても、その数は322名。適性検査Ⅰ(国語系)に特徴がある一貫校を中心に、Z会はかなり多くの都立中合格者を生み出しています。

コースと料金

Z会の通信講座には「中学受験コース」と「小学生コース」があり、公立中高一貫校を第一志望にする方は「小学生コース」を選択します。

小学生コースには普通の4教科を学ぶ「本科」と「専科」があるのですが、専科の中に、全部で3種類の公立中高一貫校対策講座があります。

料金は、受講するコースの数などにより異なるので一概には言えませんが、単科での受講もできるので、数千円/月など、塾と比べるとかなりお安いです。

小学生コース「公立中高一貫校 適性検査」

3つからどれか1種類選ぶとしたらこちらがおすすめ。5年生向けと6年生向けの2種類あるので、5年生から始められます。記述問題の対策もしっかりできる教材になっていますし、もちろん、Z会の特徴である添削も行われます。

専用のテキストで勉強&練習問題を行ってから、添削問題に挑戦する、という流れで学習を進めていきます。

小学生コース「公立中高一貫校 作文」

公立中高一貫校の作文(長文記述)に特化した講座。Z会のオリジナル問題と過去問を演習します。「テーマ型」「課題文型」「資料型」など、さまざまなタイプの出題に対応できる表現力を身につけることができます。6年生のみの講座です。

小学生コース「作文」

こちらは5年生&6年生向けの講座。公立中高一貫校を目指す場合は、上で紹介した通り、公立中高一貫校向けの作文講座が6年生にはあるので、5年生で学習しておくことがおすすめ。

文章を書くために何を準備すればよいのか、どのように考えればよいのかなど、具体的な「作文の手順」を指導するのが特徴です。適性検査に特化したものではありませんが、作文が苦手なお子さんはこちらから始めた方がスムーズかもしれません。

公立中高一貫校908名、都立の一貫校369名の合格実績はすごいです。ちなみに資料請求で本や冊子がもらえることも多いのでお得です!

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ブンブンどりむ

作文嫌いの子でも楽しめる「マンガ形式のテキスト」と、嬉しくてついつい続けたくなる「ほめて伸ばす」添削のスタイルが特徴の通信講座。課題の提出率が8割を超える「ちゃんと続く通信講座」として各所で高い評価を得ています。

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  • ブンブンどりむは、小1〜小6を対象とした「作文」の通信講座
  • 公立中高一貫校の適性検査にも対応している(小6コース)
  • 他の教科(算社理)に役立つ副教材も充実している

特徴と評判

「ブンブンどりむ」は、作文を中心とした「書く力」を伸ばすための通信講座。この分野で、20年以上にわたり作文指導を続けているどりむ社が運営。『声に出して読みたい日本語』(草思社)など数々のベストセラーで知られる、齋藤孝先生が監修をしていることでも有名です。

作文力が必要とされる公立中高一貫校の対策講座としてはもちろん、記述式の出題が増える「改革後の大学入試に備えたい」というニーズの高まりから、ブンブンどりむの人気が高まっているようです。

ブンブンどりむのコンセプトは「書くことは考えること」。講座の名前は、文化のブン、文章のブンに由来しているそうです。

特徴(1):やる気になれる「マンガ」形式

ブンブンどりむの特徴の一つ目は、メインの教材である「ブンブンどりむ」がマンガ形式でわかりやすいこと。作文を嫌がる男の子でもやる気になる、興味を持てるテキストになっていると感じます。

特徴(2):続けたくなる「ほめる」添削

課題に対して丁寧な指導が行われることはもちろんですが、「ほめる」コメントがたくさん書かれる点がブンブンどりむの大きな特徴。書くことが好きな子はさらに好きに、苦手な子でもモチベーションが保ちやすいです。

特徴(3):公立中高一貫校にバッチリ対応

作文を中心とした「書く力」を伸ばすことで、2020年度より大学入試に導入される新テストや公立中高一貫校の適性検査で問われる「思考力・判断力・表現力」もじっくり育てるのがブンブンどりむの狙い。

名前が可愛らしいので「受検対策」のイメージが湧きにくいのですが、6年生の教材は完全に適性検査対応。提出課題の内容もモロに「模擬試験」です。

コースと料金

ブンブンどりむのコースはシンプルで、学年別に分かれているだけ。コース選びに迷う必要はありません。

また、ブンブンどりむの料金(受講費)は次の通り。教材の配送料や添削指導などのサービスはこの料金に含まれています。入会金はありません。

  • 1年生:4,860円/月
  • 2年生〜6年生:5,346円/月

6か月あるいは12か月の一括払いも可能。6か月の場合は5%、12か月の場合は10%ほど安くなります。

記述力が身につく通信講座としてはZ会も有名ですが「作文力をつけるには、Z会とブンブンどりむとどっちがいい?」という質問もよく見かけます。「国語や作文が苦手だけど、公立中高一貫校に興味がある」という方におすすめ

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スタディサプリ

大学受験界に変革を起こしたと言われるスタディサプリですが、実は、小4からの「小学講座」も充実。公立中高一貫校の受検準備にもバッチリ使えるのです。

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  • 受験準備にも活用できるリーズナブル(980円/月)なアプリ
  • 自分のペースで進められるので先取りや復習に最適
  • 公立中高一貫校対策では、4教科の知識固めに利用したい

特徴と評判

簡単に言うと、スタディサプリは、タブレットやスマホを使って、動画を見たりクイズに答えたりしながら勉強するサービス。テキストはPDFをプリントしたり、紙のものを購入したりできます。

特徴(1)完成度の高い「動画」で学習

一流のプロ講師による動画(授業)の数は、現時点で既に4万本以上。参考書のベストセラーを書いた先生、有名塾の名物講師など、有名な先生が揃っています。

さらにこの動画は、64万人の受講データをもとに常に改善しているとのこと(つまづきやすい箇所を特定し、再撮影するなど)。気合が入ってますね。

特徴(2)受験対策のコンテンツも充実

なんとなく「基礎レベルの授業が多いのかな?」というイメージを持たれやすいスタディサプリですが、「中学受験」に役立つコースが「小学講座」にもあります。

小学講座の内容と特徴は次の通です。

  • 小学4年生から6年生の国算理社
  • それぞれ基礎と応用の2レベルが
  • 基礎(基礎レベル講座)は、苦手克服&先取り学習
  • 応用(応用レベル講座)が、中学受験準備に

ちなみに、基礎でも応用でもどちらでも利用できるので、どっちにしようかと悩む必要はありません。また、中学、高校の内容も見れるので、先取りはどんどんできてしまいます。

特徴(3)4教科のインプット&基礎固めに最適

先にご紹介したZ会やブンブンどりむのような「紙に書いた答案の添削」はありませんので、公立中高一貫校で問われる「記述力」に直結する通信講座ではないのですが、スタディサプリをおすすめするのは、4教科(国算理社)の基礎固めに最適であるため。

「応用レベル」で学習する内容は、もろに中学受験に対応したもの。私立中堅校の合格に必要な部分がしっかり網羅できているので「私立向けの塾で教わる内容」を、自宅で&安価で学ぶことができるのです。

つまり、公立中高一貫校への合格率が高い「難関私立+公立中高一貫校」の併願組のような力を身につけてしまおう、という作戦が可能になるのです。

また、自分のペースでどんどん先取りし、小6までの4教科を早く仕上げてしまうことで、過去問を行う時間を増やせるメリットもありますし、報告書(調査書)として必要になる、各科目での好成績を万全にするのにも役立ちます。

コースと料金

繰り返しになりますが、なんといっても特徴的なのは、月額980円という格安の料金。プランも1種類なのでわかりやすいです。

何しろ月980円なのでちょっとでも使えば元が取れそうです。通信講座と組み合わせて使うのがよさそうです

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