新設の公立中高一貫校［まとめ］ - うちの子にいいかも！

f:id:izumikatsuhiko:20181211112858p:plain

来春は公立中高一貫校の開設ラッシュ。その一つである広島叡智では、応募倍率が9倍を超えるなど、大きな注目を集めています。大宮国際や水都国際の人気も高まりそうです

2019年4月開校の公立中高一貫校

当サイトでも注目度の高い3校のほか、福島県に新たに設置されるふたば未来の計4校が2019年4月に開校予定。新しい公立中高一貫校を、それぞれ簡単にご紹介します。

大宮国際（さいたま市立大宮国際中等教育学校）は、埼玉県さいたま市（さいたま市大宮区三橋）に開設される公立中高一貫校。

後期課程にあたる高校段階は3つのコースに分かれるのですが、このうちのグローバルコースでは「IB-DP（ディプロマ）プログラム」による教育を行う予定。首都圏の公立中高一貫校では初めての「IBスクール」ということで非常に注目されています。

水都国際（大阪市立水都国際中学校・高等学校）は、大阪府大阪市の住之江区（大阪府大阪市住之江区南港中 2丁目7−18、3丁目7−13）に開校予定の公立中高一貫校。

水都国際は、中学から80名、高校から80名が入学する併設型の中高一貫校です。国家戦略特区制度を活用した全国初の「公設民営」の中高一貫教育校です。

また、校名にもある通り、国際教育、英語教育に力を入れるのが水都国際の大きな特徴。国際バカレロア（IB）のディプロマ資格の取得を目指すコースも設置予定です。

広島叡智（広島県立広島叡智学園中学校・高等学校、HiGA）は、広島県豊田郡（広島県豊田郡大崎上島町大串3137-2）に開校予定の公立中高一貫校です。

広島叡智のニックネーム、HiGA（ハイガ）は、Hiroshima Global Academy の頭文字から。その名の通り、国際教育を志向していて、「高校生の授業は原則英語」「IBDP（国際バカレロア・ディプロマプログラム）導入」「高校では1学年60名のうちの20名を留学生に」などなど。

また、広島叡智の大きな特徴の一つが、全寮制であるということ。同校が位置する大崎上島（おおさきかみじま）の人口は約8000人。本州と橋ではつながっていない「離島」です。全校生徒約300人が、島のキャンパスで共同生活を営むことになります。

2015年に開校した、福島県立ふたば未来学園高等学校に中学校が併設。2019年4月に開校します。場所は、福島県双葉郡広野町中央台。最寄り駅は常磐線の広野駅ですね。

募集定員は60名ですが、その20%がスポーツ選抜（バドミントン、レスリング）での募集となります。スポーツ選抜については全国から出願可能。

新しい公立中高一貫校の多くは「国際教育」「英語教育」に重点をおいたカリキュラムが特徴。海外の大学への進学を志向するご家庭も増えているため、初年度から高い注目を集めています。

新設の公立中高一貫校、初年度はものすごい高倍率になり、その後は少し落ち着いてくる場合が多いのですが、大宮国際や水都国際などは、高い倍率が続くのではないかと思われます。

「学校の成績が良くて作文が得意な子が、少しだけ対策をしたら合格した」「適性検査には私立中受験のようなパターン化された訓練法はない」このようなイメージは過去のもの。きっちりと準備をして臨むことが必要です。

「塾」「家庭学習」「通信講座」など、適性検査対策の方法はさまざま。体験授業なども積極的に行いながら、お子さんに合ったやり方を見つけてあげましょう。

もともとが、記述式の問題が多い東大や京大などの難関大学対策に強みを持つZ会は、同じく記述への対策が必要な公立中高一貫校とは相性がいいようで、全国の公立中高一貫校には819人、区立九段を含む都立中高一貫11校には332名の合格者を出しています。

Z会をはじめとする通信講座を活用して公立中高一貫校の適性検査に向けた対策を行うご家庭も多いです。通信講座についてはこちらの記事も参考にしてください。

福島県の教育委員会は、県立高校改革の一環として、進学に重点を置いた県立中高一貫校を中通りに新設する方針を固めました。会津学鳳、ふたば未来学園に続き3校目となります。

私の地元、東京は、残念ながら新しい学校の誕生はひと段落してしまったのかもしれませんが、併設校の定員増（かも）などの動きはあります。いずれにせよ、公立中高一貫校のニュースは今後も要注目です