千葉県にある公立中高一貫校の偏差値や倍率、主な塾の合格数などを比較してみました。数字は2018年のものです
千葉県の公立中高一貫校
学費の安さと高い進学実績、また、新設なのに前身となる高校のブランド力もあるということで人気の公立中高一貫校。本記事では、千葉県にある公立中高一貫校(3校)をご紹介します。
本記事に登場するのは、千葉中、東葛、稲毛附属の3校です。
千葉中、東葛中が県立であるのに対し、稲毛附属は市立(千葉市)。入学試験(検査)なども、県立の2校とは別の日程・問題で行われます。
千葉県の公立中高一貫校の偏差値は?
千葉県の公立中高一貫校の偏差値(四谷大塚R80偏差値、2018年)は次の通り。千葉県立の2校(千葉中と東葛)の偏差値が、稲毛附属よりも高くなっています。都立武蔵、県立千葉など公立中高一貫校のトップ校と同レベルですね。
- 千葉中:65
- 東葛:63
- 稲毛附属:54
千葉県の公立中高一貫校の倍率は?
千葉県の公立中高一貫校の倍率(受検倍率)は次の通り。一般的な私立中学と比べると、どの学校も倍率が高いです。が、東葛はさらに一段と高倍率ですね。
- 千葉中:8倍
- 東葛:12倍
- 稲毛附属:7倍
千葉県の公立中高一貫校の進学実績は?
卒業生958人のうち335人が国公立大学に合格しました。そのうち、東大への合格数は27人、旧帝一工への合格者数は100人です。東大への合格数ランキングは次のようになります。
- 千葉中:22名
- 東葛:3名
- 稲毛附属:2名
私立では、早慶上理への合格者数が683人となっています。
上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は1018人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、106.3%となります。
千葉県の公立中高一貫校に強い塾は?
千葉県の公立中高一貫校に強い塾としては、市進学院、京葉学院、栄光ゼミナールなどが有名。また、通信講座のZ会も3校で合計で31名と、多くの合格者を出しています。
公立中高一貫校の塾選びについてはこちらの記事もご覧ください。
各校の概要と特徴
千葉県の3校について、それぞれの特徴などをまとめました。
千葉中(千葉県立 千葉中学校)
千葉中(千葉県立 千葉中学校)は、千葉県千葉市(千葉県千葉市中央区葛城 1-5-2)にある公立の中高一貫校。
1878年に設立された千葉師範学校に端を発する県立千葉高校が、2008年に千葉中学校を併設しました。
千葉中は、高校からの入学がある「併設型」の学校です。中学校は2クラスですが高校から6クラス分新たに加わり8クラスになります。高校からの入学者の方が多いです。
千葉中の偏差値と倍率は次の通りです。
- 偏差値:65(四谷大塚の80偏差値)
- 倍率(受検倍率):8倍
最寄駅はJR外房線の本千葉駅。駅からは徒歩10分程度です。キャンパスは、県立千葉高等学校の中。県立中央図書館などにも近い、緑豊かな環境です。
千葉中(卒業生318人)の進学実績は次の通りです。
- 156人が国公立大学に、321人が早慶上理に合格
- 東大への合格数が22名(現役が14名)
- 現役での国公立大学合格率=約31%
また、千葉中に強い塾、通信講座は次の通り。
- 市進学院 27名
- 京葉学院 27名
- Z会 10名
千葉中についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
東葛(千葉県立 東葛飾中学校)
東葛(千葉県立 東葛飾中学校)は、千葉県柏市(千葉県柏市旭町 3-2-1)にある公立の中高一貫校。
前身は、1924年に設立された千葉県立東葛飾中学校。1948年に高等学校に改称し、2016年に東葛飾中学校を併設しました。できたばかりの学校なので、校舎もとてもキレイです。
東葛は、高校からの入学がある「併設型」の学校です。中学校は2クラスですが高校から6クラス分新たに加わり8クラスになります。高校からの入学者の方が多いです。
東葛の偏差値と倍率は次の通り。進学実績が評価されたのか、人気が高まっています。
- 偏差値:63(四谷大塚の80偏差値)
- 倍率(受検倍率):12倍
東葛の最寄駅は柏駅(JR常磐線、東武野田線)。駅からは徒歩5分程度ととても便利な立地です。
東葛(卒業生320人)の進学実績は次の通りです。
- 140人が国公立大学に、274人が早慶上理に合格
- 東大への合格数=3名
- 旧帝一工への合格数=28名
また、東葛に強い塾、通信講座は次の通り。
- 市進学院 54名
- Z会 8名
- 栄光ゼミナール 8名
稲毛附属(千葉市立 稲毛高等学校附属中学校)
稲毛附属(千葉市立 稲毛高等学校附属中学校)は、千葉県千葉市(千葉県千葉市美浜区高浜 3-1-1)にある公立の中高一貫校。千葉県初の併設型公立中高一貫教育校として、2007年4月に開校しました。稲毛中、稲附中などと呼ばれることもあります。
稲毛附属は、高校からの入学がある「併設型」の学校です。中学校は2クラスですが高校から6クラス分新たに加わり8クラスになります。高校からの入学者の方が多いです。また、稲毛高校は、国際教養課程を設置していることも特徴です。
- 偏差値:54(四谷大塚の80偏差値)
- 倍率(受検倍率):約7倍
稲毛附属の最寄駅はJR京葉線の稲毛海岸駅。その他、JR総武線の稲毛駅からのバスもあります。
稲毛附属(卒業生320人)の進学実績は次の通りです。
- 39人が国公立大学に、88人が早慶上理に合格
- 東大への合格数=2名
- 現役での国公立大学合格率=約9%
国公立大学で最も多いのは、千葉大学。12名が合格しています。また、海外の大学への合格数も7名と多いです。
また、稲毛附属に強い塾、通信講座は次の通り。
- 栄光ゼミナール 18名
- Z会 13名
- 市進学院 12名