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サイフロ附属中(YSFJH)の評判は? 偏差値、進学実績など

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サイフロ附属中とは?

サイフロ附属中(横浜市立 横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)は、神奈川県横浜市(神奈川県横浜市鶴見区小野町 6)にある公立の中高一貫校。さらに略してサイフロ、頭文字をつなげてYSFJHと呼ばれることも多いです。わかりにくい気もするのですが「サイエンス」と略されることもあるようです。

高校が2009年に新設され(市立高校としては30年ぶりの新設校)、2017年にサイフロ附属中が開校しました。

その名の通り、科学教育に力を入れるという特色で注目されているほか、私立中学に比べ学費がやすいこと、高い進学実績を誇ることなどから、人気が高まっています。

サイフロは、高校からの入学がある「併設型」の学校です。中学校は2クラスですが高校から4クラス分新たに加わり6クラスになります。高校からの入学者の方が多いです。

サイフロ附属中学の評判

サイフロ附属中の評判について、以下、まとめてみました。

サイフロ附属中の偏差値は?

サイフロ附属中の偏差値は上昇傾向。偏差値は62(四谷大塚の80偏差値)程度です。同じくらいの偏差値の学校を探すと、

  • 都立武蔵
  • サレジオ学院
  • 鎌倉学園(算数選抜)
  • 本郷

などが挙げられます。

サイフロ附属中の倍率は?

サイフロ附属中の入試(検査)の倍率(受検倍率)は約6.6倍。男子の方が高倍率なのは、やはり「科学好き」「算数好き」な男の子が集まるからでしょうか。

  • 男子:約7.9倍(317名 → 40名)
  • 女子:約5.4倍(216名 → 40名)

2017年度(初年度)は8.6倍だったので、少し落ち着いたと言えるのかもしれません。

サイフロ附属中へのアクセス

サイフロ附属中の最寄駅はJR鶴見線の鶴見小野駅。駅からは歩いて3分なので、かなりの駅近です。

サイフロ附属中の進学実績

サイフロ(高校)のWebサイトで進学実績を公表しています。2018年の合格実績の概略は次の通りです。

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サイフロ(横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校)の卒業生240人のうち、128人が国公立大学に合格しました。このうち、現役での合格は104人。

国公立大学への現役合格率は約43.3%と、これはかなり高い値。公立の中高一貫校でいうと、小石川や県千葉よりも高く、開成や海城と同程度です。

東大への合格数数は2人。旧帝一工への合格者数は32人。早慶上理への合格者数は127人となっています。

上位大学(国公立+早慶上理)の合格者は255人となり、これを卒業生の数で割った「上位校への合格率」は、106.3%となります。

合格者が多い国公立大学は、横浜国立大学、東京工業大学、横浜市立大学。地元&理系志向が強いのですね。横浜市立大学には推薦入学の制度もあります。

サイフロ附属中学の受検(受験)対策

サイフロ附属中の適性検査は?

サイフロ附属中の適性検査は、ⅠとⅡの2種類(いずれも45分間)。

  • 適性検査Ⅰ:国語系(長文記述あり)
  • 適性検査Ⅱ:理数系

サイフロ附属中の適性検査Ⅰでは、図表を含む会話文を読み解き、分析・表現する力が試されます。資料に基づいた簡単な計算問題が出題されることもあります。また、2000字程度のエッセイを読み、要約や意見をまとめる出題もあります。

適性検査Ⅱはとにかく資料が多い(冊子が分厚い)のが特徴。大量の資料を読み取る力、整理・分析する力が求められます。

適性検査のトレンドと対策

公立中高一貫校の全体の傾向として、難易度が上がっていること、また、適性検査の傾向が定まってきたこともあり、試験(検査)対策が「長期化」「パターン化」しているのが最近の特徴です。

  • 長期化:「小5から」「小4から」など、中高一貫校検査(入試)の準備期間が長くなりつつある
  • パターン化:適性検査の研究が進み、進学塾のカリキュラムや通信講座の教材などでしっかり訓練できるようになってきた

「学校の成績が良くて作文が得意な子が、少しだけ対策をしたら合格した」「適性検査には私立中受験のようなパターン化された訓練法はない」このようなイメージは過去のもの。きっちりと準備をして臨みましょう。

サイフロ附属中対策に強いのは「湘南」「中萬」と「Z会」

「塾」「家庭学習」「通信講座」など、適性検査対策の方法はさまざま。体験授業なども積極的に行いながら、お子さんに合ったやり方を見つけてあげましょう。

サイフロ附属中対策で有名な主な塾の合格実績は次の通り。湘南ゼミナールと中萬学院が二強ですね。

  • 湘南ゼミナール 26名
  • 中萬学院 18名
  • 栄光ゼミナール 16名

少々意外だったのですが、進学塾ではなく通信講座のZ会もかなり多いこと。11名がZ会の通信講座を利用してサイフロ附属中に合格しました。

もともとが、記述式の問題が多い東大や京大などの難関大学対策に強みを持つZ会は、同じく記述への対策が必要な公立中高一貫校とは相性がいいようで、全国の公立中高一貫校に819人の合格者を出しています。

Z会の公式サイトで資料請求

uchino-ko.hatenablog.com

サイフロ附属中の試験日は?

試験(検査)は、例年2月3日に行われます。2019年の予定は次の通りです。

  • 適性検査:2月3日(日)
サイフロ附属中の合格発表は?

校内への掲示のほか、サイフロ附属中のWebサイトにも掲出されます。

  • 合格発表:2月10日(日)
サイフロ附属中の入学手続きは?
  • 入学手続き:2月10日〜11日。書類を学校まで持参します

サイフロ附属中の学校見学はできる?

サイフロ附属中の学校説明会

例年、7月と11月に、児童と保護者を対象とした学校説明会(11月は志願説明会)が行われます。また、5月と12月にオープンスクールも開催しています。

文化祭(蒼煌祭)は9月です。出し物は必ず「サイエンス」に関連したものに、というルールがあります。

詳細・最新情報はこちら

本記事の情報は執筆時点(2018年10月)のもの。詳細&最新の情報は、サイフロ附属中のWebサイトをご確認ください。

横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校

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