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英検のライティングで合格点をとる7つのコツ

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3級以上の英検受験で必要になったライティング(英作文)のコツや勉強法についてまとめました!

まとめ:英検のライティング 勉強のコツは?

ちょっと長くなりましたので(約4000字)、目次の前にまとめておきますね。

  1. 英作文でも「過去問」は大事。何度も何度もやりこむこと
  2. 「良い意見」ではなく「ミスらずに伝えられる意見」を書く
  3. IDIYやオンライン英会話の先生に「添削」してもらうと安心

英作文の細かいコツや、英検のライティングの採点基準、各級で出題されるライティングの過去問などは、記事の後半でご紹介しています。

英検の英作文は「過去問」が9割

「英作文」と聞くと身構えてしまうことも多いのですが、英作文でも面接でも、試験は試験なので、傾向は定まっており、それを攻略することが王道。で、それはズバリ「過去問をやりこむこと」が最短ルートです。

英検のWebサイトでも、本屋さんで売っている過去問でもどちらでも構わないのでそれを入手し、受験までに何回もこなすことが大事です。問題も解答も覚えてしまうくらいにやりこみましょう。

「良い意見」は不要

英作文では「自分の意見」を聞かれるので、反対と賛成のどちらにするか迷ってしまったり、書きかじめてから反論が気になってしまったりすることもあります。

しかし、これは試験なので割り切りが必要。反対でも賛成でも得点には影響しないので、迷うのは時間のムダでしかありません。必要なのは、合格点を取ることだけ。

英検の英作文では「子どもにも伝わるようなシンプルな内容」を「ミスなく書ける構文と単語で」わかりやすく伝えることが何よりも大事。自分の本当の意見とは180°真逆でも、何も問題ないのです。カッコ良いことを書こうとして間違えるよりも、アホらしいほど簡単なことをミスなく伝えた方が点はとりやすいです。

ピンポイントの「添削」でさらに安心

一つ困ってしまうのが、過去問などで練習をする際に「自分の英文がこれでOKなのか?」に自信が持てないこと。学校の先生や家族に聞いたりできればラッキーですが、多くの人はそうではないですから。

そんな時にオススメなのが、ネットのサービスを活用すること。「オンライン英会話の先生に英文をチェックしてもらう」「添削サービスを利用する」などの方法がおすすめです。

オンライン英会話についてはこちらの記事で詳しくまとめています。ぜひご覧ください。

英検対策ができるオンライン英会話はどこ? - うちの子にいいかも!

英文添削サービスでは「IDIY」が有名。ピンポイントでも利用できますし、英検向けの学習コースもあります。

オンライン英語添削[アイディー]

試験だと割り切って過去問に取り組む。ピンポイントで添削も活用しつつ「伝わる意見」をシンプルにまとめる。これが勝ちパターンです!

英検合格にはライティングでの得点が必須

以前の英検では、ライティングの点数が低くても他で挽回することができましたが、新方式の英検(2016年以降)ではそれが難しくなりました。ライティングについてもそれなりの点数がないと、合格はおぼつきません。

リーディングやリスニングだけでなく、ライティングやスピーキングもバランスよく鍛えることが必要です。

英検3級以上の一次試験で英作文が出題

4級と5級ではライティング(英作文)はありません。3級以上での出題となります。書くべき文章の量や内容は、本記事の後半でまとめていますが、ざっくり言うと、

  • 上級の試験では、書く量が長くなる(3級は約30語、1級は200語以上)
  • 上級の試験では、抽象的な内容を書く必要がある(1級では社会問題を論じる)

という傾向にあります。また、3級と準2級にライティングが導入されたのは比較的最近のこと(2017年)なので、久しぶりに英検を受験する方は戸惑ってしまうかもしれません。

英作文の制限時間は?

明確な制限時間はありませんが、約10分から15分で書くのが望ましいです。「考えすぎずに書く」という練習ができていれば、時間が足りなくなる(使い過ぎてしまう)ということはないはずです。

英検 ライティングの採点基準

英作文の採点は、次のような4つの観点から行われます。級によってやや異なるのですが、基本的な考え方は共通しています。

  1. 内容:課題で求められている内容か?
  2. 構成:英文の構成や流れがわかりやすく、論理的であるか?
  3. 語彙:課題にふさわしい語彙を使えているか?
  4. 文法:文構造のバリエーションは十分か?それらを正しく使えているか

課題とされる内容に対して、ふさわしい回答になっているか?自分の回答に根拠や理由はあるか?文法や語彙に間違いはないか?などの観点が重要です。

英作文では何点を目指すべき?

他のパートと同様、英検のライティングで目指すべきは「約6割」を得点すること。特に上位の級では、日本語で聞かれてもなかなかうまく答えられないようなトピックが登場しますので、満点やそれに近いような高得点を狙っても上手くいきません。

「ボチボチ得点できればOK」

「まぁまぁの内容を、シンプルな文章で、間違えずに書く」

こう考えるのが、英検のライティングで失敗しないための大事なポイント。素晴らしい内容で採点する人を唸らせよう、としてはいけないのです。

英検のライティングで減点されないコツは?

すばらしい意見を述べるのは別の機会まで待つことにして、英検の英作文では、まぁまぁの内容を、間違えずに書くことに集中しましょう。

  • 難しい単語を使わない
  • シンプルな文章を書く
  • 意見 → 理由 → 結論の「型」にそって書く
  • 問題文の指示をしっかり確認
  • 幼稚な意見でも構わない
  • 自分の本当の考えと違ってもOK
  • 途中で思い浮かぶ反対意見は無視

基本的な考え方は、二次試験の面接(スピーキングテスト)でも同様。必要なのは「良い意見」ではなく、「明確に伝わる意見」なのですね。

一般的な英作文のコツ
  • 省略形を避ける
  • 同じ言い回しを避ける
  • 文法のミスに注意(冠詞や時制)

英検 ライティングの問題例

英検のWebサイトに掲載されている各級の過去問から、ライティングの問題を紹介しましょう。英検3級から1級まで、順にご紹介します。

英検3級の英作文

英検3級のライティングの問題例を見てみましょう。次の質問への答えになるような英文を作ります。

Which do you like better, nature or big cities?

また、問題文では、このような条件も示されています。

  • 二つの英文で書く
  • 語数の目安は25〜35語
英検準2級の英作文

英検準2級のライティングの問題例を見てみましょう。英検準2級のライティングでは、次の質問への答えになるような英文を作ります。

Do you think it is better for students to study alone or in a group?

また、問題文では、このような条件も示されています。

  • 自分の意見とその理由を二つ書く
  • 語数の目安は50〜60語
英検2級の英作文

英検2級のライティングの問題例を見てみましょう。英検2級のライティングでは、次のトピック(Topic)についての自分の考えを書きます。 語数の目安は80〜100語です。

Today, some people buy products that are good for the environment. Do you think buying such products will become more common in the future?

また、次のようなポイント(Points)がヒントとして示されています。(これら以外の観点から書いてもOK。)

  • Changing lifestyles
  • Cost
  • Technology 
英検準1級の英作文

英検準1級のライティングの問題例を見てみましょう。英検準1級のライティングでは、次のようなトピック(Topic)についての自分の考えを書きます。 語数の目安は120〜150語です。

Should Japan do more to protect its historic sites?

また、次の5つのポイント(Points)のうち2つを選び、回答に用いるように、との指示もあります。

  • Cost
  • Development
  • Education
  • Tourism
英検1級の英作文

英検1級のライティングの問題例を見てみましょう。英検1級のライティングでは、次のようなトピック(Topic)についての自分の考えを書きます。語数の目安は200〜240語と、かなり長くなっています。

Has a university degree in the humanities lost its relevance in today’s world?

また、自分の主張の根拠となる理由を3つ挙げよとの指示もあります。

自分は準1級を受けてみようと思うのですが、英作文なんて20年以上していないのでドキドキします。が「良い意見」と「減点されない文章」が違うというのはその通りかも。しっかり過去問に取り組んでみます

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