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立川国際（東京都立 立川国際中等教育学校）とは？
立川国際（東京都立 立川国際中等教育学校）は、東京都の立川市（東京都立川市曙町3-29-37）にある公立（東京都立）の中高一貫校。私立中学に比べ学費がやすいこと、高い進学実績を誇ることなどから、近年人気が高まっています。
母体となった都立 北多摩高等学校は古い歴史のある進学校。立川国際は、その校歌・校章を引き継いでいます。
高校からの入学者はない、完全中高一貫の「中等教育学校」です。中学入学時に4クラス分の募集を行います。
都立国際に続く「国際」高校
1989年に開校した都立国際高校と同じく、校名に「国際」を冠する学校である立川国際。帰国子女の積極的な受け入れや英語力の養成に力を入れたカリキュラムなどが大きな特徴です。
募集定員160名のうち、30名が海外帰国生あるいは在京外国人生徒枠となっています。
都立 立川国際の評判
立川国際の評判について、以下、まとめてみました。
立川国際の偏差値は？
中学受験時の偏差値は上昇傾向。偏差値は57（四谷大塚の80偏差値）と言われています。都立の中高一貫校では、富士、三鷹、白鷗などと同じくらい。立川国際に限らず公立中高一貫校に見られる傾向ですが、ここ数年ジリジリと上がっていますね。
同じくらいの偏差値の学校を探すと、
- 暁星
- 青山学院
- 城北
- 立教池袋
- 国学院久我山ST
などが挙げられます。
立川国際の倍率は？
入試の倍率（実質倍率）は、他の都立中と比べるとやや低く、平成30年度の倍率は約5.0倍。その前年は約5.7倍でした。「およそ5.5倍」と考えていればいいかもしれません。
- 平成30年度：5.0倍
- 平成29年度：5.7倍
- 平成28年度：5.4倍
難化の傾向が明らかになったために、お試し的な受験が減ったのでしょうか？以前よりも倍率はやや低くなっているのが最近の傾向です。また、女子の方がやや高倍率なようです。
立川国際へのアクセス
立川国際の最寄駅は、JRの立川駅、あるいは、多摩都市モノレールの立川北駅。駅から歩くこともできますが、20分ほどかかるので、バスがおすすめかもしれません。
- 立川駅（JR）または立川北駅（多摩都市モノレール）から徒歩 約20分
- 立川バス「北町」行で「立川国際中等教育学校」下車（約12分）
立川国際の進学実績
同校のWebサイトで進学実績を公表しています。進学実績を測る一つの目安が、国公立大学への進学実績ですが、立川国際はその数字を着々と伸ばしていることがわかります。
平成30年度大学入試の進学実績はこちら。
画像の左下の部分に注目。立川国際の卒業生、約150人のうち42人が国公立大学に現役合格しています。かなり優秀ではないでしょうか。東京大学にも4名の合格者を出しています。
約30％の生徒が国公立大学に現役で合格しているのですが、これは、都立中高一貫校の中でも上位の実績です。
ちなみに、平成30年度の立川国際の、国公立大学への現役合格率は、（入学時偏差値が）同じレベルの私立高校と比べてもかなり高めです。
都立 立川国際の英語教育は充実してる？
改革により、英語の重要性がさらに高まる今後の大学受験を考えると、中学校選びの一つの軸にしたいのが、英語教育への取り組み。都立 立川国際はどうでしょうか？
同校並びに各校のWebサイトから調査すると、留学生の受け入れや各種の発表会などが積極的に行われており、また、都立中の平均よりは授業数が多いものの、英語教育に力を入れている私立中と比べると、立川国際でも、英語力の養成に弱点があると言わざるをえません。
例えば、週あたりの英語の授業数を比較すると次のようになっています。ここでは、選択などの影響の少ない、また、英語力の基礎固めとして重要な時期である中学1年、中学2年時の英語授業数を比較しています。
- 都立中平均：4.7コマ
- 都立立川国際：5コマ
- 区立九段：6コマ ＃都内の公立中高一貫校で最も多い
- 渋渋（私立）：7コマ
- 三田国際（私立）：8コマ
英語不足はどうやってフォローする？
英語力を磨くには、読む、聞く、書く、話すの4技能をバランス良く伸ばしていることが必要ですが、公立中学のカリキュラムで特に不足しがちな「話す」「聞く」に効果的なオンライン英会話で継続的に鍛えていくのがおすすめです。
オンライン英会話の選び方については、当サイトのこちらの記事もぜひごらんください。（記事にもあるように、家族割の「ファミリープラン」を用意している会社も多いので、ママ／パパも一緒に英会話を頑張るのがおすすめです）
立川国際の受検（受験）対策
立川国際の適性検査対策は？
文字数の多い記述問題が特徴的な適性検査Ⅰ、情報処理能力と理系的なセンスが試される適性検査Ⅱなど、都立中に合格するには独特の入試問題への備えが必要。
難易度が上がっていること、また、適性検査の傾向が定まってきたこともあり、試験（検査）対策が「長期化」「パターン化」しているのが最近の特徴です。
- 長期化：「小5から」「小4から」など、中高一貫校検査（入試）の準備期間が長くなりつつある
- パターン化：適性検査の研究が進み、進学塾のカリキュラムや通信講座の教材などでしっかり訓練できるようになってきた
「学校の成績が良くて作文が得意な子が、少しだけ対策をしたら合格した」「適性検査には私立中受験のようなパターン化された訓練法はない」このようなイメージは過去のもの。きっちりと準備をして臨みましょう。
立川国際は「ena」と「Z会」の出身者が多い
「塾」「家庭学習」「通信講座」など、適性検査対策の方法はさまざま。体験授業なども積極的に行いながら、お子さんに合ったやり方を見つけてあげましょう。
都立中に強い塾の代表といえばena。立川国際には特に強く、なんと105名が合格しています。
（準備中：enaについての記事）
少々意外だったのですが、次に強いのが、進学塾ではなく通信講座のZ会だったこと。立川国祭に21名！が合格したようです。（いずれも2018年の実績）
もともとが、記述式の問題が多い東大や京大などの難関大学対策に強みを持つZ会は、同じく記述への対策が必要な公立中高一貫校とは相性がいいようで、全国の公立中高一貫校には819人、区立九段を含む都立中高一貫11校には332名の合格者を出しています。
立川国際の試験日は？
都立一貫校の試験日は例年2月3日。立川国際も例外ではなく2月3日に検査（試験）を行っています。検査は2種類でそれぞれ45分間と短めであるため、お昼ごろには終わります。
立川国際の合格発表は？
合格発表は試験の約1週間後に行われます。校内に掲示される他、Webサイトにも掲載されます。
立川国際の入学手続きは？
入学手続きは合格発表の当日から。
平成30年度の入学検査はスケジュールは以下のように進められました。
- 出願受付：平成30年1月10日（水）から平成30年1月16日（火）まで
- 出願方法：郵送（出願受付期間に指定の郵便局に必着）により受付
- 試験日（検査日）：平成30年2月3日（土）
- 発表：平成30年2月9日（金）午前9時（校内に掲示、同校のWebサイトに掲載）
- 入学手続：平成30年2月9日（金）午前9時から午後3時まで、 平成30年2月13日（火） 午前9時から正午まで
立川国際の学校見学はできる？
学校説明会
- 平成30年10月13日（土）9時45分～11時15分
- 平成30年10月27日（土）9時45分～11時15分
- 平成30年11月17日（土）9時45分～11時15分
一般向け授業公開
- 平成30年6月23日（土）8時40分～12時30分
- 平成30年10月13日（土）8時40分～12時30分
- 平成30年10月27日（土）8時40分～12時30分
- 平成30年11月17日（土）8時40分～12時30分
文化祭
- 平成30年9月1日（土）9時00分～15時30分（受付時間）
- 平成30年9月2日（日）9時00分～15時00分（受付時間）
詳細・最新情報はこちら
本記事の情報は執筆時点（2018年8月）のもの。詳細＆最新の情報は、立川国際のWebサイトをご確認ください。
