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小学生は英検で何級を目指すべき?効果的な勉強法は?

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小学生が初めての英検を受験する場合は、まずは何級を目指すべき?おすすめの勉強法はある?

まとめ
  • 英検3級〜5級の取得を目指して勉強する小学生が増えている
  • チャンスは1年に3回。級選びに迷ったらダブル受験も可能
  • 「英検優遇」「英語入試」を行う中学校が増えている

具体的な勉強法については各級ごとにまとめた記事とあわせてご覧ください。

多くの小学生が目指す「英検」の基礎知識

英検は実用英語技能検定の略。公益財団法人 日本英語検定協会が実施する英語の検定試験です。日本でもっとも長く行われている英語の検定だと言われています。2017年度は366万人が受験し、その内の約40万人が小学生以下のお子さんでした。(複数回行われた試験の合計)

英検の受験者は全体的に伸びていますが、特に、中学生以下のお子さんの受験は年々増えています。小学生以下のお子さんの英検受験者は、2013年度には約33万人だったのが4年後には約40万人になりました。

英検はどうやったら受験できる?

学校や会社などの団体での申し込みもできますが、小学生の場合、個人での受験が主。英検の公式サイトから申し込みができます。例年、年に3回実施されますので、あらかじめ予定を立て申し込みをしましょう。

英検の検定料は級よって異なり、5級の2500円から1級の8400円までさまざま。小学生のお子さんが多く受ける級の検定料は次の通りです。

  • 英検3級:3800円
  • 英検4級:2600円
  • 英検5級:2500円

同じ試験日に同じ会場で「ダブル受験」をすることできます。3級と4級、2級と準1級など隣接した級を受験できるというしくみです。

子供の付き添いはできる?

試験開始の5分前まで(2次試験の場合は「面接カード」記入時まで)、付き添うことができます。その後は、保護者控室で待つことができます。

試験はどんな内容?

詳しくは次の項で説明しますが、英検の試験は4技能。読む、話す、書く、聞くの4つのスキルを偏りなく磨くことが必要です。

ただし、4級までは聞く&読むができればOK。英作文の試験は行われず、また、スピーキング試験の受験は任意です。

英検3級以上では、ライティングテストがあるほか、二次試験の面談でスピーキングの能力が測られます。

英検各級のレベルと出題内容

小学生の受験者が多い3級〜5級の出題レベルはどんなものでしょうか?英検の公式Webサイトには、各級のレベルや問題数、試験時間について次のような記載があります。

  • 5級:中学[初級]程度。45分間で50問
  • 4級:中学[中級]程度。65分間で70問
  • 3級:中学[卒業]程度。75分間で61問(英作文あり)+ 2次試験が5分

試験時間や問題数の違いのほか、主な違いは次の通りです。

  • 5級と4級の違い:4級では文章読解が出題される
  • 4級と3級の違い:やや高度な文法知識が必要

それぞれの級の出題内容については、英検のWebサイトに説明&過去問題のPDFなどがあるほか、こちらの記事でも紹介していますのでご覧ください。

1年に3回チャンスがありますし、試験慣れしていないお子さんには、1時間を超える試験は辛いかもしれません。となると、初めての受験は5級からでOKかもしれません。「迷ったら易しい級」と。

なぜ英検を目指す小学生が増えているのか?

「大学入試改革で4技能が必要になるので小さいうちから」「2020年には小学校で英語が教科化されるのでそれに備えるため」など、小学生の間に英語をなんとかしてあげたい!と考えるのは当然のこと。

先ほどご紹介した通り、小学生以下のお子さんの英検受験数はうなぎのぼりです。また、最近増えているのが「中学受験」とのからみでの英検受験です。

英検で入試が優遇される中学校が増えている

「小学生の間に英検を取得していると中学入試で加点される」などの制度を取り入れる中学校が増えており、これを目指して英語・英検の勉強をするお子さんも増加。逆に「英語が好きだし、せっかくとった英検が生きるなら中学受験をしてみようか」と考えるご家庭もあります。

参考:英検で受験が優遇される中学校

英語で受験できる中学校が増えている

帰国生向けの入試では、英語が課されることは昔からありましたが、最近急激に増えているのが一般生が受けられる「英語入試」。英語のみの場合もあれば、英語+算数などとする学校もあります。

2018年の時点では、御三家などの上位校は従来型の4教科入試のみの学校が多いですが、市川や西大和などの有名進学校でも英語入試を取り入れる学校が出始めています。

こちらの記事でも紹介していますが、中学試験の英語は英検に似ている場合が多いので、英検を目指して勉強しておくのもリーズナブルです。

参考:中学受験の「英語」はこんな問題!

公立中高一貫校の適性検査にも英語が登場?

2020年から英語が小学校でも教科化される、つまり、成績がつくようになります。公立中高一貫校の受検を考える場合、報告書の数字を良くするためには英語を落とすわけにはいきませんし、さらに、教科横断型の適性検査でも、英語を含む内容が課される可能性は高いです。

このため、今の小学校4年生(2018年時点)以下のお子さんを持つご家庭では、今から英語に着手した方がいいのでは?と考える場合もあります。

参考:公立中高一貫校にも英語入試が導入される?

英検の効果な勉強法

具体的な勉強のコツについてはこちらの記事で級ごとにまとめていますのでご覧ください。基本的には「過去問と単語集を繰り返す」という昔ながらの王道がおすすめです。

リスニングやスピーキング(3級)にもパターンはあるので、問題の形式に慣れておくことでとても有利になります。

英検5級対策にオンライン英会話を活用しよう

リスニング&スピーキングとの相性は抜群

英語を話す外国人と一対一で会話ができるオンライン英会話は、英検の二次試験(スピーキング)との相性は抜群。「オンライン英会話=英語でフリートークを楽しむサービス」という印象を持たれる方も多いのですが、英検対策のコースや教材を用意している会社もたくさんあります。

当然ながら、オンライン英会話では、外国人の話す英語に触れる機会があるため、スピーキングだけでなくリスニングにも効果があります。

予算はどのくらい? まずは無料体験をしてみよう

オンライン英会話の予算はサービスによって、あるいは、選択するプランによってまちまちですが、多くの場合、月に数千円で何度も利用できます。1回あたりの費用で比べると、一般的な英語塾よりもはるかに安いです。

また、ほとんどすべてのサービスが無料体験の機会を用意しているので、本格的に利用するかどうかは、お試ししてから決めることができます。

英検対策におすすめのオンライン英会話

オンライン英会話のサービスは多数あり、また、その多くが英検のコースや教材を用意しているため、はじめはどれを選ぶかわかりにくいです。

代表的なサービスの特徴などをこちらの記事で紹介していますので、詳しい説明はぜひこちらでご覧くださいね。

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